■ ひき算は,どう考えるか
第2回では,正負の数のたし算を,
矢印で考えました。
たし算は,
今ある矢印の矢に,
次の矢印のおしりをつぎたすこと
でした。
では,ひき算はどう考えればよいのでしょうか。
たとえば,
3−2
を考えます。
3 は,0 から右に 3 進む矢印です。
そこから 2 をひく。
これは,右向き 2 の矢印を
そのままつぎたすことではありません。
右向き 2 の矢印をひく
ということは,
反対向きの左向き 2 の矢印をつぎたす
ということです。
だから,
3−2
=3+(−2)
=1
となります。
ひき算は,
反対向きの矢印をつぎたすこと
と見ると,分かりやすくなります。
■ マイナスをひくとどうなるか
では,
3−(−2)
はどうでしょうか。
−2 は,左向き 2 の矢印です。
その −2 をひくということは,
左向き 2 の矢印をひくということです。
左向きの矢印をひくので,
反対向きの右向き 2 の矢印をつぎたします。
だから,
3−(−2)
=3+(+2)
=5
となります。
よく,
ひくマイナスはプラス
と覚えます。
でも,矢印で見ると,
ただの暗記ではありません。
左向きの矢印をひくから,
反対向きの右向きの矢印をつぎたす。
だから,プラスになるのです。
■ ひき算は,たし算に直せる
ここまでを見ると,
ひき算は,たし算に直せることが分かります。
大事なのは,
ひく数の向きを反対にして,たす
ということです。
+2 をひくなら,
−2 をたす。
−2 をひくなら,
+2 をたす。
式で書くと,
−(+2) は,+(−2) に変わる。
−(−2) は,+(+2) に変わる。
つまり,
ひき算は,ひく数の符号を変えて,たし算に直す
ということです。
■ まとめ
ひき算は,
ひくマイナスはプラス
と丸暗記するだけでも,
計算はできるかもしれません。
でも,矢印で見ると,
意味が分かります。
ひき算は,
反対向きの矢印をつぎたすこと
です。
+2 をひくなら,
−2 をたす。
−2 をひくなら,
+2 をたす。
だから,
ひき算は,ひく数の符号を変えて,たし算に直す
と考えればよいのです。
次回は,少しだけ高校数学に進みます。
テーマは,
計算は,係数だけを見ると速くなる
です。
正負の数のかけ算に進む前に,
高校数学で大切になる
「式の見方」を扱います。

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