今週のテーマ: レッスン後の効果的な復習方法

レッスンが終わった直後,
ついスマホに手を伸ばしていませんか。
その前に,どうしてもやっていただきたいことがあります。
それは,たった 1分でできる復習です。
何を,いつ,どのように,なぜやるのか。
■ 何を
問題集を開く必要はありません。
新しいことを覚える必要もありません。
ただ,目をつむって,
レッスンの最初から頭の中で再現するだけです。
最初は断片的でも構いません。
白いキャンバスに,受けたばかりの授業をもう一度描き出すイメージです。
これは,想起学習(アクティブリコール)と呼ばれる方法で
「思い出す」という行為そのものが,記憶を強くします。
■ いつ
勝負は,レッスン直後の 1分間です。
ここを逃すと,記憶の糸は急速に解けていきます。
「あとでやろう」は,脳の仕組み上,ほぼ失敗に終わります。
まずはこの直後の 1分。
そのうえで,翌日,1週間後,1か月後と,
同じように「思い出す時間」を重ねていくと,定着がぐっと変わります。
■ どのように
ノートは見ません。
筆記用具も使いません。
大切なのは,何も見ずに思い出そうとすることです。
先生の言葉や,ちょっとした雑談,
一見どうでもよさそうなやり取りも,思い返してみてください。
それらはエピソード記憶として,
あとで重要な学習内容を引き出すための手がかりになります。
何もない状態から思い出そうとすることには,
脳に少し負荷がかかります。
でも,その負荷こそが記憶を定着させる助けになります。
私のレッスンで,はっきりとした差が出ています。
レッスンの最後に尋ねる質問「今日のポイントは?」に
自分の言葉で説明できた子は,
翌週の冒頭で「前回のポイントは?」の質問に
ほとんどの場合,答えられます。
逆に,ここで言えないまま終わると
翌週に言えることはほとんどありません。
■ なぜ
理由はシンプルです。
覚えるのではなく,思い出せる状態を作るからです。
思い出せる情報だけが,テストや実践で使える知識になります。
ここまで読んだら,ぜひ今すぐ 1分だけ試してみてください。
このコラムには,何が書いてありましたか。
見ないで,思い出してみてください。
※ スクロールしたい気持ちをぐっとこらえてください。
この 1分をやらない限り,レッスンは「分かったつもり」で終わります。
この 1分を習慣にするかどうかで,
明日以降の「分かった!」の深さがはっきり分かれます。
【保護者の方へ】
レッスンが終わったら,
「今日は何を思い出せた?」
と一言だけ聞いてあげてください。
もし,うまく話せなくても,大丈夫です。
大切なのは,正解を教えることではなく,
思い出そうとする時間を作ってあげることです。
「違うでしょ」「ちゃんと聞いてた?」ではなく,
「どこまで思い出せたかな?」
と,やさしく声をかけてあげてください。
それだけで,復習は「義務」から「習慣」へと変わります。

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