やる気,出すもの?出るもの?|やる気がなくても前に進む意外な順番

オンライン家庭教師

「今日はやる気が出ないなあ。」

私はそんな日が時々あります。

予定していたことを後回しにしたくなる日。
体を動かすのが面倒に感じる日。
家の用事を後回しにしたい日。

だから,子どもにだけ「やる気を出しなさい」
と言うのは,少し酷かもしれません。

でも,勉強ができる子どもは,
毎日やる気に満ちているわけではありません。
むしろ,やる気がない日の動き方を知っています。

■ あるある場面

学校から帰って,カバンを置く。
「ちょっとだけ休憩。」

そう思ってソファに座ったはずが,
気づけばスマホ,動画,ゲーム。
夕食を食べ,お風呂に入り,気づけば夜。

「今日はもういいや。」

よくある流れです。

■ ズレているポイント

多くの人は,「やる気が出たら勉強する」と思っています。

でも実際には,逆のことがよくあります。

少し勉強を始めたから,やる気が出てくる。

脳には,「側坐核(そくざかく)」と呼ばれる部分があります。
やる気や報酬にかかわる部分として知られており,
行動を起こす時の気持ちにも関係していると考えられています。

また,作業を始めるうちに少しずつ気分が乗ってくることは,
「作業興奮」と呼ばれることがあります。

つまり,やる気はただ待っているだけで
自然にわいてくるものではなく,
小さく動き始めることで,
あとからついてくることがあるのです。

この「あとから温まってくる感じ」は,
湯沸かしポットにも少し似ています。

いくら眺めていても,水がお湯になることはありません。
でも,スイッチを入れれば,
すぐに熱湯にはならなくても,
少しずつ温まり始めます。

勉強も同じです。
やる気が出るのを待つより,
まず1問だけ手を動かす。
その小さな行動が,
頭と気持ちを温めるスイッチになります。

机に座る。ノートを開く。1問だけ解く。
すると,止まっていた頭が少しずつ動き始めます。

最初から集中できなくても大丈夫です。
大切なのは,完璧なやる気を待つことではなく,
小さなスイッチを入れることです。

■ まずは5分だけでいい

伸びる家庭では,いきなり
「1時間頑張りなさい」とは言いません。
代わりに,「まず5分だけやってみよう」と声をかけます。

たとえば,
・英単語を5個だけ覚える
・数学を1問だけ解く
・教科書を1ページだけ読む
これで終わっても構いません。

大切なのは,ゼロを避けることです。

ある生徒は,
「やる気が出ない日は,机に座って5分だけタイマーをかける」
というルールを作っていました。

すると不思議なことに,5分で終わる日は少なく,
そのまま20分,30分と続くことが多かったそうです。

■ 今日から使える言い換え

×「やる気出しなさい」

〇「5分だけやってみる?」
〇「1問だけやってみようか」
〇「まずノートを開いてみよう」

やる気を求めるより,
行動のハードルを徹底的に下げる方が効果的です。

■ まとめ

やる気が出ない日は,誰にでもあります。
そんな日に必要なのは,根性ではなく,工夫です。

やる気は,待っていてもなかなか来ません。
でも,机に座って5分だけ始めると,
後ろから少しずつ追いかけてきます。

勉強がうまく進む子は,この順番を身につけています。
だからこそ,“やる気”を待つのではなく,
まず小さく始めるのです。

ちなみに,このコラムを書きながら,
「結局また同じ話を書いているな」
と少し思いました。

でも,勉強で本当に大切なことは,
意外と何度も同じところに戻ってくるものなのかもしれません。

だからこそ,今日もまた書きます。(笑)

やる気を待つより,まず5分だけ始めてみましょう。

やる気は,無理に出すものというより,
小さく動き始める中で,
少しずつ出てくるもの
なのかもしれません。

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家庭での声かけや勉強の見守り方については,
「伸びる子の親-あるある」シリーズでも書いています。

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やる気が出ない日の工夫とあわせて,
ご家庭での関わり方のヒントになれば幸いです。

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