仕事をしながら学び続ける社会人の方は,
本当にすごいと思います。
仕事,家事,人間関係,そして急な予定。
その中で勉強時間を作るのは,決して簡単なことではありません。
日々,多忙な中で「学びたい」という意欲を持ち,実際に行動されている。
それだけでも,十分に価値のあることです。
だからこそ,社会人の学習で大切なのは,
「毎日完璧にやること」ではありません。
意志の力だけに頼らず,無理なく続く仕組みを作ることです。
■ 1日を「朝・昼・晩」の3つに分解する
社会人の勉強は,まとまった時間を取ろうとすると,
どうしても後回しになりがちです。
そこでおすすめなのが,1日を「朝・昼・晩」の3つの時間枠に分け,
それぞれに役割を持たせる方法です。
朝,30分。
頭がすっきりしている時間です。
数学の計算問題や新しい単元の理解など,少し負荷の高い「攻め」の勉強に向いています。
昼,10分。
貴重なスキマ時間です。
前日に間違えた問題の再確認や,単語,公式のチェックなど,短い復習に向いています。
夜,20分。
脳が疲れている時間なので,難しいことは無理に考えません。
暗記項目を軽く眺めるくらいにして,「今日やったこと」を整える時間にします。
しっかり机に向かうのは朝だけ。
昼と夜は,スキマ時間で整える。
こう決めておくだけで,勉強の心理的ハードルはかなり下がります。
自由時間を削りきらないこと。
それが,社会人の勉強を長く続ける大切なコツです。
■ スマホを「誘惑」から「教材」に変える
私のもとには,タガログ語や数学を学び直す社会人の生徒様がいらっしゃいます。
ある方は,覚えるべき内容をスマホの待ち受け画面にして,スキマ時間に確認されています。
スマホを開いた瞬間に目に入る。
わざわざアプリを探す手間もいらない。
「これを覚える」と自分で決めた感覚が残る。
この小さな工夫だけでも,スマホは誘惑の道具から,身近な教材へと変わります。
もちろん,スマホには誘惑もあります。
でも,使い方を少し変えるだけで,学習の味方にもなります。
■ 「強制力」を味方につける
もう一つ大切なのが,環境の力を借りることです。
「時間があるときに勉強しよう」と思っていると,
勉強はたいてい後回しになります。
毎週この時間はオンラインレッスン。
毎週この時間はカフェで復習。
毎週この時間はセルフ確認テスト。
このように,予定として先に「予約」してしまうのです。
人間の意志は,思っているほど強くありません。
だからこそ,スケジュールや「人との約束」という強制力をうまく借りることが大切です。
私の社会人の生徒様にも,朝6時や夜8時など,
毎週決まった時間にレッスンを受けておられる方がいます。
忙しい日でも,余裕がある日でも,同じ時間に学ぶ。
そこに第三者の目が入ることで,学習が習慣として続きやすくなります。
■ 「日」ではなく「週」で管理する
社会人の生活には,急な残業や体調不良,予定変更がつきものです。
そのため,「毎日同じように勉強する」という計画は,
一度崩れると続けにくくなることがあります。
そこでおすすめなのは,週単位でバランスをとることです。
月曜〜金曜:学習日,できる範囲でOK
土曜日:平日の遅れをリセットする調整日
日曜日:完全に勉強をしない自由な日
このように決めておくと,予定が崩れても立て直しやすくなります。
1日失敗したからといって,すべてが終わりではありません。
週全体で見て,必要な学習量に近づけていけば大丈夫です。
むしろ,日曜日にしっかりリフレッシュできるからこそ,
また次の週も続けやすくなります。
■ 社会人の勉強は「仕組み」で続ける
社会人の勉強は,気合だけでは続きません。
朝,昼,晩に分ける。
スマホを教材に変える。
第三者の強制力を使う。
週単位で調整する。
この4つを意識するだけで,勉強と自由時間のバランスはかなり取りやすくなります。
私自身も,今なお言語や技術を学ぶ一人の社会人学習者です。
忙しい中で机に向かう大変さは,よく分かります。
だからこそ,完璧を目指して折れるより,
しなやかに続く形を一緒に作っていきましょう。(笑)

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